仕事について

どの国の外国人も怒られ慣れていない、という印象をもちます。大勢の前で叱る、からかう、などの行為は慎むべきです。

このケースに当てはまるかはわかりませんが、全体責任や管理者責任という考え方は外国人には希薄です。管理責任を伝えるのであれば、どうなれば自分の責任が及ぶのか、を最初から伝えておく必要があります。

空気を読む、ということが外国人には理解ができません。ただ、褒められることや、評価をされることに対しては日本人よりもポジティブに捉える傾向もあります。細かく仕事を見てそれに対して褒める、評価をする、ということをすれば、自分から動ける人材をつくりだせます。

特に注意をする場合には、まずは厳しいことを伝え、それがどうしてなのかの理由を説明することが必要です。

一言でもいいので1日に1回は声をかける習慣をつけることも必要です。過剰なコミュニケーションは必要だとは思いません。これは日本人も同じですが、定期的な面談は有効です。技能実習、特定技能の場合は監査、定期面談があるので、それを有効に活用して下さい。管理費をせっかく支払っているので、第三者が間に入っていることを最大限に活用しましょう。

期日は明確に伝えて下さい。急ぎではなくても、3日後にはできますか？など、伺うように伝えることが大事です。急ぎの場合はなるべく早く、とかではなく、相手の状況を確認した上で、最短であればいつまでに出来るかを明確にすることが必要です。
また、時間の設定に関しても、16時前、という設定の仕方ではなく、15時50分に来て下さい、など、明確な時間設定をすることが必要です。

母国ではこんなに稼げないだろう。悪気はなくてもつい言ってしまう言葉です。自分はもちろん言わない。
社内でも言わせないようにする指導は必要です。給与に関して高望みをしてきている場合は、母国との給与の比較ではなく、他の日本での勤務した場合の比較をすることが大事です。

説明を自社にいる同国人に頼む、通訳に頼む、というケースは好ましくありません。
同国者、通訳は自分の言葉を伝える係、として自らの言葉で説明をすることが大事です。あと、通訳を見ながら伝えるのではなく、応募者を見て話をすることが大事です

どちらともとれる発言は、外国人に躊躇をもたらします。配慮しての言葉が不安を生む結果にもなります。きつい言葉になるかもしれない、よりも、理解しづらい言葉を発することのほうが相手のストレスを生むということを心がけたほうがいいです。

職場を同じ国の人で固めれば、自然とピラミッドができるので、効率よくなります。特に　受け入れ初期の場合は、同じ国で固めたほうが効率的です。

日本語ができない外国人に、日本語ができる同国人から説明をさせることは、あまりいい結果をもたらしませんし、そこでの不和を引き起こすケースもあります。指示は　その人に直接伝える。理解ができない場合は、そのサポートを同国人にしてもらう、という手法が、納得をしてもらいやすい一番の手段です。

普段の会話において、はっきり伝えることを意識する必要はありませんが、仕事上で　の曖昧さは、外国人を戸惑わせることにもなるので、明確に伝えましょう。

ｗｈｙ？ではなく、これからどうすれば今回のようなケースにならないか。という建設的な問いかけのほうが、相手からの発信は生まれやくなります。かなり怒っている場合は、私は怒っています。私はとても心配をしています、など直接感情をぶつけることも一つの方法です。問いつめるとほとんどの外国人はフリーズし、今度はミスをしたら隠そうという気持ちになります。

まずＳＮＳを使って、文字で伝える、という手があります。言葉での伝え方が不安、微妙　な時は、後でＳＮＳでメッセージで送る、と有効です。あと、音声アプリを使われているケースもあります。アプリに指示を入力して、それを倍速変えながら、その人が理解しやすい倍速で聞き取る、というやり方です。

日本語ができる人に指示をして、周りに伝える、ということは便利ですが、その人を孤立させることにも繋がります。日本語ができる子は補完的な立場として、あくまで自分で指示を伝えることが必要です。

ここ、そこ、あそこ→どこにあるのかを明確に伝える。

ＷＨＹはどうして？なぜ？どちらなのか分けたほうがいい

指示をして理解してもらえなければ、前段で理由を加える。
（～をやるために、～をしてもらえませんか）

助詞を強調して、文脈の区切れがわかるようにする。